奥日光のクリンソウと前世

Title: Japanese Primrose in Oku-Nikko and a past life

 

オリジナルのブログ記事はこちら: 第一話 第二話 

 

 

 

 

 
6月の奥日光は、(湿地に咲く高山植物の一つ、クリンソウが見頃でした。

クリンソウの名所、中禅寺湖畔の千手ヶ浜。

 先日の Spiritual-Guidance-Based-Coaching session では、クライアントの女性が、千手ヶ浜を歩きながら、戦国時代の前世を思い出していきました。

今世では穏やかな水辺が広がる千手ヶ浜。ですが、この女性が思い出したのは、この美しい浜辺で、たくさんの人が死んでいる様子でした。

戦国時代、日光修験道は、日光山という名前で知られていました。日光山では、自らを守るために、僧侶が兵士として戦うこともありました。彼らは、僧兵と呼ばれていました。

豊臣秀吉が小田原北条氏を攻めた時、日光山の衆徒は、小田原北条氏と組んだ壬生氏につきました。戦いで 壬生氏は敗れ、一族が途絶えました。豊臣秀吉は、日光山の寺領を没収し、日光山は一時的に衰退したのです。

この女性が、日光修験道の聖地の一つである千手ヶ浜で思い出したのは、豊臣方の兵士のような人たちと争う日光山衆徒である修験者たちの姿でした。その中には、前世で男性の修験者だった自分の姿もありました。

敵である豊臣方は対立する者を容赦なく切っていきます。

中には僧兵もいますが、追い付きません。修験者たちは、普段戦い慣れていません。お祈りをして敵を倒そうとする修験者もいますが、容赦なく次々に殺されていきます。辺りは血だらけになってしまいました。泣いている者もいました。

この修験者も喉を切られ、傷口から勢いよく血が吹き出し、倒れました。死ぬ間際、赤いクリンソウの花が慰めてくれました。

豊臣方と北条氏・壬生氏の戦いが起きたのは、  年に 春から初夏にかけて。クリンソウが見頃なのも、大体同じ時期。 この女性は、自分が前世で殺された時期に合わせて、千手ヶ浜に戻ってきたのです。千手ヶ浜に着いた時には、辺りのエネルギーの低さを感じていました。その感覚は前世から来ていたことを知りました。  

この修験者は、正しいことが正しく行われないことに、怒りを覚えていました。その怒りを許しに変える難しい学びのために、その前世があったことを知りました。


 

 

 


この女性のそもそものご相談内容は、

「最近、人生が立ち行かなくなっている。自分の力ではコントロールできないほどになっているので困っている。自分を信じたり、許したりすることが、これまでできなかった。何とかして、物事を動かせる自分になって、人の役に立ちたい。」というものでした。この半年間ほど、時折、喉に違和感も感じていたそうです。

スピリチュアル・ガイドは、許しのために、敵味方に関わらず、全員にとっての最善を祈ることを教えました。

この女性は、自分の内に生じる怒りをありのままに感じました。そして、今の自分にできることは、スピリチュアル・ガイドとつながることだと思いました。そのために、瞑想や祈りの時間を増やし、自分をケアすることに集中しようと思いました。

現在、不当だと感じる出来事が続いており、弁護士等に相談をしていました。怒りのために体調を崩しそうになったので、心の持ちようを考えなければ人生が壊れてしまう、と思っていたところでした。

 

この女性は、前世で起きたことについて、前世の自分は自分の責任にしすぎていた、と感じました。今から思えば、当時、背後にある豊臣の力は想像をはるかに越えていて、起きていることを把握しきることは人のレベルでは難しく、最善の答えを神に委ねなければならないほどのことだったのだ、と知りました。

その時に自分ができたのは、神々とつながること。もっと深くつながって、最善を祈ったり、エネルギーを変えたりすることができたかもしれない。自分たちの利益だけでなく、敵味方関係なく、関わっている魂一つ一つにとっての最善を祈れたかもしれない。

 

この女性が、人のためにも、自分のためにも、強く強く祈っていると、前世の記憶が書き変わり始めました。修験道の修行では神々とつながりを深めていきます。危機的な状況で、divine timingで動くことの大切さを改めて学びました。雄大な自然の中でどのように動けばよいか、神々に問い、すべての人たちにとっての最善を祈りながら修行をすることを続けました。すると、修行者たちは豊臣方の兵士と出会うことがなくなって、兵士はあきらめて帰っていきました。人の命を守りながら、敵をかわすことができたのです。そのまま敵は戻ってきませんでした。

この女性は、このようにして、最善の祈り方を新しく学んでいきました。全員にとっての最善が起きることを祈ると、そのトラブルのエネルギーから自分が離れ、穏やかな立場から物事が見え、自分の進む方向が、新たに見えてくるように感じました。新しい方向に進めば進むほど、状況が新しく変わり、古いつながりは消えていきました。前世の学びを今世のトラブルを対処するために活かすことで、以前より穏やかに、でもよりシャープな切れ味で対応できるようになりました。 

「前世を今世に活かすことで、何が最善の方向なのか理解しながら、落ち着いて進むことができました。」とお話しくださいました。

 

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豊臣方と日光山の僧兵との戦い自体の情報がとても少ないです。私(Ai)は、千手ヶ浜のある奥日光は、日光山の寺領にあったようなので、少なからず戦いの影響を受けたのではないか、と推察していました。

 

参照:

https://kotobank.jp/word/%E5%A3%AC%E7%94%9F%E8%83%A4%E6%A5%AD-1423326

https://www.wikiwand.com/ja/%E5%A3%AC%E7%94%9F%E6%B0%8F

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%AC%E7%94%9F%E7%BE%A9%E9%9B%84

https://hajimete-sangokushi.com/2020/11/22/souhei/

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%83%A7%E5%85%B5